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Capture One 6 Pro備忘録Vol.8「キーストーン 」

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キーストーン調整の前にディストーション補正を行う

キーストーンは、Capture One 6 Proが持つ調整ツールの中でもユニークなパース補正ツールです。
Photoshopにも、レンズ補正機能がありますが、
これはRawData現像後TiffやPhotoshop Dataで行う調整で、画像の劣化は免れません。
その点、キーストーンは、RawDataの段階で、ユニークなバリアント比較を行いながら、非破壊編集が何度でも可能です。
上のイメージファイルは、オリジナルです(Nikon D700+24mm, ISO200, f8)。

まず、キーストーン調整を行う前に、
24mmという広角レンズの持つ
ディストーション(歪み)を補正しました。
レンズタブレンズ補正のディストーションにチェックを入れ、
ビューアを見ながら、スライダーを動かします。
写真では微妙ですが、
全体的に、広角レンズのディストーションが少し軽減されました。
そのカットをプライマリーバリアント(バリアントの項参照)にしました(下のイメージファイル)。

クロップツールでキーストーン調整を行う

次にキーストーン調整を行います。
クロップツールタブを選択すると、キーストーンツールが現れます。ツールの最下行にある、ハの字に見える垂直キーストーンのアイコンを選択します。そうすると、下のイメージファイルのように、2本縦の罫線のようなラインが現れます。これがバーチカル(垂直)キーストーンです。
2本のキーストーンはデフォルトでは垂直です。これをイメージファイルの傾いたラインに合わせます。具体的に下のイメージファイルでは、右のキーストーンは、倉の窓枠、左のキーストーンは、玄関の柱に合わせて傾けました。
傾け方は、それぞれのキーストーンに付いている○のアイコンをマウスでドラッグします。
そして、イメージファイル中央の「適用」ボタンをクリックすると、キーストーンが垂直になると同時に、パースが補正されます(イメージファイル下)。
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傾きを微調整する

次にキーストーンの微調整を行います。
微調整は、キーストーンの「量」のスライダーをスライドさせ、倉の垂直パースが自然に見えるようにしました。
写真では、量が102%になっていますが、実際には90%に設定しました。
下にある「アスペクト」はスライダーを左右にスライドすることによってイメージファイルが上下に伸び縮みします。
垂直キーストーンを適用すると、補正した被写体が不自然に上下に間延びすることがあるので、その場合、このツールで補正します。
下のイメージファイルが最終的な完成イメージです。
キーストーンはとても便利なツールだと思いますが、やはり、リジッドなカメラ+広角レンズでディストーションを含めパースを完全に補正するのは無理があるのかもしれません。ハイレベルな撮影の場合は、ビューカメラか、シフトレンズを使用し、なおかつキーストーンで微調整するというのが王道なのかも知れません。

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※以下は、YoutubeのPhase One社オフィシャル「Keystone collection」のムービーです。とても分かり易い作例で解説してあります。