Back to Top↑

Capture One 6 Pro備忘録Vol.4「露出補正ツールとカラーエディタ 」

Capture One 6 Proには、様々な調整ツールが揃っていますが、
ケーススタディ的にポートレートのイメージファイルを調整してみました。
予めグレーバランスはとってあるとして話を進めたいと思います。

まず露出警告ツールで露出オーバーとアンダーをチェック

まず露出オーバーとアンダーのチェックです。
露出のオーバーとアンダーは、多分に主観的な要素も絡んでくると思いますが、
Capture One 6 Proを使う場合には、
まず、その基準に合わせてトライしてみる。それで結果を見て検討してみる
という事が重要だと考えます。

ここでは、露出オーバーのポートレートを用意してみました。
Capture One 6 Proのマニュアルには、最初に、露出警告を表示するようにアドバイスしてあります。
露出警告のボタンはツールバーの右側に配置してありますオレンジ色に反転しているアイコンがそうです(↓)。
※訂正とお詫び:露出警告ボタンを間違って表示させていました。正しくは以下のとおりです。
exposurewarning

ここをクリックすると、イメージファイルの露出オーバーの部分は赤、露出アンダーの部分はブルーで塗りつぶされます。
露出警告のレベルを設定するには、Capture One→環境設定と進んで、露出のタブをクリックします(↓)

環境設定

どのレベルで警告を出すのかスライダーを移動して設定できるようになっています。
使う人の感覚に合わせて設定すると良いと思いますが、私はデフォルトのままです。

マニュアルでは、露出オーバーの部分があったら、
まず、「ハイダイナミックレンジツール」でハイライト部分のディティールをリカバリーするように薦めています。

下のイメージファイル(写真左)がオリジナルです。
肌のディティールは少しは残っているのですが、派手に露出オーバーの警告が出ています。

cosfile

coloreditor

露出オーバー部分をハイダイナミックレンジツールと露出ツールで補正

次に、露出オーバー部分は、マニュアルの指示どおり、
「ハイダイナミックレンジ」ツールで補正します。
補正の方法は、まずハイライトのスライダーを赤の警告色が消えるまでスライドさせます。
次にシャドウのスライダーをスライドさせて、
再び赤の警告色が出るぎりぎりのところまで持って行き、
全体を、自分がベストだと思う明るさに設定しました。
写真では判別できませんが、モデルさんの鼻の頭や唇に、ハイライト部分があり、
わずかに警告の赤が出ていますが、
全くのデータ無しの白(255.255.255)ではないので、その辺は、良しとしました。

次に「露出」ツールで、コントラストと明るさの微調整をしました。
同じくコントラスト明るさのスライダーを動かして
軟調にも硬調にも転ばないぎりぎりの線まで持って行きました(モデル写真2)。

カラーエディタで微妙な色調補正を行う

ハイダナミックレンジツール露出ツールの補正値は上のツール写真のとおりです。

自分の感覚としては、モデルさんの肌が少々赤っぽく、気になったので、
それを少し押さえることにしました。
方法としてはいろいろあると思いますが、ここでは、
カラーエディタ」というユニークなツールを使ってみました。
上の画面写真の右側のツールがそうです。

このツールは、「狭い範囲のカラーを調整する」とマニュアルにあるように、
イメージファイルの限られた部分、
例えば、風景写真の空の色だけを限定的に補正するのに適したツールです。
人物の色調補正を想定したツールではないと思うのですが、
今回、使えるのか試してみました。

使い方ですが、
まず、カラーピッカーで、調整したい部分の色を選びます。
選択された色は、順次ツールタブに追加されていきます(上写真参照)。
今回は、肌の色だけをピックアップしたので、
登録してある色は一色です。
その下にある「選択されたカラーレンジを表示」にチェックを入れると、
選択された色以外の部分は、モノクロになって、
肌以外の部分にどのくらい、同系色があるのかチェックできます。

次に調整になります。
調整を施すために、
      
  • 滑らかさ
  • 色相回転
  • 彩度
  • 明るさ

の4つのスライダーが用意されていますが、
今回は、彩度のみをスライドして、肌色のみ赤みを押さえました。
他の部分の色調に影響を与えず、肌の色のみ彩度を落とす事ができ、
結果として、イメージしていた肌色にすることができました。
このツールは、イメージファイルの内容によっては、得手不得手がありそうですが、
使い方によっては重宝するツールだという印象を受けました。
結構奥が深そうなツールなので、別の機会にレポートしたいと思っています。

※肌の色についての雑感
ベストな肌の色はどんな色なのだろうと、常々よく考えます。
アメリカでは、
「白人の白い肌をそのまま忠実にニュートラルな白で出すと、
皮膚の奥の血管が紫色に透き通って見えて嫌がられる」と言われます。
実際にニューヨークで仕事をしていた時に、
生活の中で、印刷物のみならず、テレビや映画を注意深く見ると、
実に、アンバー系のフィルターを多用している事実に気がつきました。
アンバー系のフィルターを通すと、白人の肌は、魅力的な色になります。
観ている方は気がつかないのですが、
その色は、一種の「記憶色」になっている可能性もあります。
ロスコーという有名な照明器具用のフィルターメーカーがありますが、
実にアンバー系のフィルターが豊富です。
それは、きっと、テレビや映画における肌色の描写と関係があるのでしょう。

調整処理をしていると、肌の色にとても神経質になっている自分に気がつきます。
しかし、それは、データ上ニュートラルかどうか云々しているだけであって、
本当に「良い肌の色」というのは、実は自分の「記憶色」なのではないか?
と考えます。
美しい肌を、観て、感じて記憶にとどめること。
それがベストな方法なのかな?
と考えています。